ジンベイザメ(ジンベエザメ) Whale Shark

とは、どれくらいデカイのか?

 言わずと知れた、世界最大の魚。どのくらい大きいかというと、一般にダイビング雑誌などでは「最大全長20m」などと書かれている。これが本当ならば、たいがいのクジラよりも大きい動物ということになり、そういう意味では現動物界第2位の大きさといえるかも知れない。英名の Whale Shark (クジラ鮫)というのも言い得て妙である。
 ギネスブックにも、世界最大の魚(18m)として記録されている。しかし、本当の所はどうなんだろうか? 調査してみると、意外と研究者によって正確に測定された記録は少ないようだ。我が国では古来よりジンベイザメを対象として漁業はなく、定置網への混獲が記録されているに過ぎないということなので、仕方がないのかも知れない。商業的な価値がないので、放流・廃棄が普通で市場に水揚げされる例は少ないとのことである。定置網への混獲は主に沖縄本島・九州・四国太平洋沿岸のようだ。
 ダイビング雑誌の記事を見ても本当の体長までは書いてないことが多い。ちょいとインターネットで調べてみた。(解説・分析 @当サイト管理人)
 

体長(m) 場所 年代 備考
20 プエルトリコ 1906 打ち上げられた死骸
20 ? カリフォルニア湾 1926 釣り客が目撃
17 ? 大西洋 1905 定期船が衝突
17 ? 南太平洋 1934 定期船が衝突
16.2 南アフリカ 1934 打ち上げられた死骸
13.7 セイシェル 1868 アイルランドの学者の記録
11.6 パキスタン 1949 胴回り5.5m、推定体重12トン
10.4 スリランカ 1889 剥製が大英博物館で展示
10 日本・犬吠埼 1901 剥製になった

 こうして調べてみると、最長20mというのは、少々大げさな気がしてきた。だいたい、水面下にいるサメの大きさを推定するのは難しいことだし、何せデカイ生物なんだから過大な見積もりになるとしても不思議じゃないだろう。

 ダイビング雑誌の写真や、目撃例などから推定するに、恐らく5m-8mくらいが平均的なサイズなんだろう。クリスマス島で7年ダイビングガイドしているHama さんでさえ、10mを越す個体は数度目撃したきりだそうだ。

 とはいえ、やっぱりデカイ! 本ページ管理人も、生きたジンベイを拝みに沖縄海洋博公園に4回(美ら海水族館含む)、大阪天保山水族館にも3回行っているが、いやあ、あのデカサには感動する。沖縄の個体は最大5.7m、大阪の個体はもう一回り小さかった気がするが、正確なサイズを教えてもらわなければ“10m!!”と言ってしまうだろう(笑)。
特徴:体は平たく、頭はぺったんこ。体色は緑がかった暗灰色に黄色っぽい白いまん丸の斑点がきれいに並び、加えて、背中から尾にかけての格子状のシマ模様が美しい。ジンベイザメという名の由来はこの美しい「甚平模様」。口の幅は2mにもなり、米粒くらいの小さな歯がギッシリと並ぶ。巨体に似合わずおとなしい性格で、プランクトン食のために、ダイバーにとっては危険がなくて人気があるのだろう。地方によっては、エビスザメと呼ばれ、大漁を呼ぶめでたい魚とされていたようだ。いずれにしろ、人気の高い魚である。

 本ページ管理人は、残念ながら実際に出会ったことがないが、実はアタックしたことは何度もある。クリスマス島を手始めにメキシコ・バハカフォルニア(ラパス)、ボルネオ島(マレーシア)、モルディブ。うち2回はニアミスした。ラパスでは一日違いで、モルディブでは一緒に潜っていたバディの妻が目撃したのに私は見えなかった。。。クリスマス島では時期が早すぎた。とにかくプランクトンの多い海に集まるのだから仕方ない。ラパスでもモルディブでも視界はほとんど効かない濃い海だった。ラパスでは、水中で何も見えなかったのに海面から顔を出した瞬間にすぐ近くで巨大なカジキとイルカが跳ねた。マンタは数百匹いた。モルディブでは、私が海底のハゼに気を取られている一瞬の隙をついて現れ、去って行ったそうだ。これらの経験を通じて言えるのは、こいつとの出会いは正に「紙一重」ということだ。

いずれにしろ、多くのダイバーが一度は会いたい生物 NO.1 であるのは間違いない。

参考までに、最近話題になっている「ジンベイポイント」についてまとめておこう。上の体験も、悔しいので備考に入れておく。

ポイント名 国名 備考
インド洋クリスマス島 オーストラリア アタックしたが、シーズン早すぎて×
ラパス(エルバホ・シーマウント) メキシコ アタックしたが、ニアミスで× シーズン中にはツアーが出る
マーレ環礁 モルディブ バディが目撃したが、自分は見損なった。1年居れば3回は会えるらしい
ボルネオ・コタキナバル マレーシア 異常気象で水温が低くて出現が例年より遅れていた
エクスマス 西オーストラリア ベストシーズンに行けば100%見えるらしい
シュミラン諸島 タイ〜ミャンマー かなりの高確率らしいが??
タオ島 タイ東海岸 最近、話題だが??
ガラパゴス島 エクアドル ハンマーヘッドも多いらしい
ココス島 コスタリカ マンタも多いらしい
パラワン島近海 フィリピン 喰ってしまうらしい(下記参照)
久米島・沖縄 日本 トカキン曽根とかいうポイントで見たという奴を知っている
与那国島・沖縄 日本 一日違いでニアミスした人を知っている


ついでに、気になる情報を2点

1) フィリピン〜台湾では、ジンベイザメが商業漁獲されているという。つまり、ジンベイ様を喰っちまっているのである。 とんでもない罰あたりである。しかし、その用途は「フカヒレ」。ジンベイを愛する皆さんは、「フカヒレ」は食わない方がいい。しかし、漁をするくらいなんだから、きっと生息数も多いのであろう。一度行ってみたいものである。

2) 「ジンベイザメの保護区創設」 というニュースがあった

 中米・ベリーズに米団体
 【ワシントン日共同】体長10メートルを超す世界最大の魚で、絶滅が心配されるジンベイザメを保護しようと、繁殖海域とされる中米のベリーズ沖に海洋保護区がつくられることになった。出資する米国の環境保護団体コンサベーション・インターナショナル(CI)が17日、明らかにした。
 ジンベイザメは、漁網への混獲や漁業で個体数減少が目立つが、生態には分からないことも多い。CIなどは保護区内に、ジンベイザメ研究のためのセンターも建設、保護策にも取り組む。
 保護区がつくられるのは、ベリーズ南東沖のリトル・ウオーター・キーとその周辺海域の1360ヘクタール。ジンベイザメが春先に集まってくることが確認されている世界で唯一の海域で、ジンベイザメの保護上、非常に重要な海域だという。


 ベリーズとはノーマークだった。そのうち有名なダイビングポイントになるかも知れない。チェックしておこう。

それでは最後に、肝心のインド洋クリスマス島での、ジンベイザメ遭遇実績についてみてみよう。
クリスマス島のHAMAによる、過去10年の記録を大公開!貴重な記録だ。

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